ゆきはる

未来のミライのゆきはるのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
4.5
終始うるうる泣ける映画でした。
世代によって見方が変わるのかも。

とても良かった。ひいじいちゃんからの家族のつながり、過去から未来へのつながり、時間軸の見せ方が上手いと思って見ていました。あの時ひいじいちゃんが必死で泳いだから、今の自分がいる。「生」がつながっていくのって本当に奇跡。

自分自身はくんちゃんのパパママと同じ育児世代なので、子どもアルアル、親アルアル盛りだくさん。くんちゃんの、妹ミライちゃんに対する嫉妬も、よーく分かるんだけど、パパママも精一杯だからなぁ。でもくんちゃんも、まだ甘えたい年頃だしなぁ… と映画だからこそ冷静に(笑)、見ることができました。

風景描写が多種多様なのにも感動。
過去は良い意味で粗々とした簡素なアナログ画面、未来は最先端で演出細やか、あと一歩で3D?!のキラキラした感じで、見入ってしまいました。

あとは山下達郎とツペラツペラ!
山下達郎が映画館で聴けるのは嬉しい。夏にぴったりの涼しげな声。
ツペラツペラ作「やさいさん」の絵本がくんちゃんちにあったので、おっ!とは思ってました。が、駅でのあの人にはおどろき!さらにオニババも、細田監督&ツペラツペラ作でホンモノの絵本になっていたなんて。本屋に行って探したい。

でもこの映画は世代によって見方が変わるんだろうな。親子で見に来ていたり、ジジババ世代だけだったり、あとは小学生男子3人で来てたり。率直な感想を聞いてみたい。

今の小学生は戦争とかどこまで知ってるのかなーとか、少しお節介を考えました。もちろん自分も体験したわけじゃないし、全ては知らない。けれどあの怖さや悲惨さは知っておいて欲しい。知らなくても、この映画で、昔、こんなことがあったんだと、知るきっかけになると良いな。


「子育てに願いは大事だよ」
「そこそこでいい、最悪じゃなければ」
ゆきはる

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