Rosso

未来のミライのRossoのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
2.2
これはいかん、、、
バケモノの子もあまりハマれなかった中、ぼくらのウォーゲームの監督だものとそれでも期待を持っての鑑賞でしたが...

とにかくぶつ切れなんですよ。
短編集か何かか?と疑いかねないストーリーの流れのなさ、
説明もなく理由や意図さえよく分からないまま起こる超常現象に、
必要か?というケモナー性癖シーン、細かいやり取りでも それ4歳児に言う言葉か? って違和感もたっぷり。

序盤のアザとか雛人形とか、もっと本編に噛んでくるのかと思いきやあっさりミライちゃん紹介シーンでお役御免なのはなんだかなあ、もっとやり方や描き方、緻密な脚本は無理だったのかなあと、どうしても溜飲が下がりませんなあ。

最終的なメッセージ、それこそ家族の偶然が重なって成り立ち続いてきた奇跡的なアレはまあ分かるんだが、
連綿と物語が流れてない中、お久しぶりなミライちゃんにくどくどその連綿性を説明されても、はあ...そうっすね、一理あるっす としかなれなくて本当にもったいねえやい!

ちなみに登場人物にも共感は難しかったです。
4歳児が駄々こねはしゃーない(極めてうるさいが)、問題は親よ。
実際親なんてこんなもんだよねえ の共感は僕は甘えだと思います。
大人として親として彼らは足りないところの自覚とそれを補う努力を果たしてしているのだろうか。

良かったところはまあ映像美っすかね、魚の群れに飲まれてのワープシーンや未来の東京駅は見応えがありました。

ストーリー性皆無でも納得&楽しめる作りや低年齢をターゲット層に割り切るか、もっと緻密に仕掛けと気づきを仕込むか、どちらかに傾けた方がこの中途半端な消化不良感は少し解消できたんじゃねえかというのが素人の意見です。
Rosso

Rosso