おん

未来のミライのおんのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.9
未来のミライ

昨年夏の細田守作品。
珍しく評価が低かったのと、スケジュール的に劇場はスルーしましたがようやっとBDで鑑賞。


・感想
評価が分かれたのも納得の、これまでの細田作品に比べると評価がぱっくり分かれそうだなというイメージでした。

個人的には大好きでしたが、これまでの作品の中で最も普遍的なテーマの扱いになっているので、悪く言えばエンタメ性に乏しい言うこともあり、一般受けは悪かったのかも。

後はこれまでの細田作品に比べると圧倒的に刺さる年齢層が高めですね。20代中盤から30代以上にかけての子育てを経験した層に最も刺さるつくりになっていました。

ただ一方最終盤で唐突に見せる切れ味が素晴らしく、そこの部分で批評家の評価は得られたのかなという感じでした。

・印象に残った点
@絵のタッチが変わる未来の東京駅
このシーン個人的にはガンガン来ました。
いきなり幼児たちのトラウマになりそうなパンチのあるキャラクターデザインを持って、そこに並ぶのは親からはぐれた子たちの群れという現代日本における育児放棄の問題を描いているんだろうなと。
絵のトーンも相まって、そこだけは別作品を見ているような異質な感覚でしたが、かなり頭に残ったシーンでした。
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