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未来のミライのakihiko810のレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.7
金ローで視聴。細田守監督。

ある日、甘えん坊の男の子くんちゃんに生まれたばかりの妹がやってくる。妹に両親の愛情を奪われ寂しさいっぱいのくんちゃんは、ある時家の庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、不思議な少女と出会うが…。
連綿と続く家族(家系)の絆・愛情・歴史・生命というものをSFの形を借りて描いたファミリームービー。

公開時の評判が散々だったので今までスルーしてた。だが案外面白かった、というか、つまらなくはなかった。
今までと違ってエンタメ性が抑えられたこと、主人公のくんちゃんがうざいこと、作品テーマが「昔があって今がある」という凡庸なことが低評価の理由かと思われるが、作品テーマが凡庸で今まで特に考えなかったことを再発見する、というのも別にいいのではないか。そもそも細田に「テーマのある映画」を作る力量があるとも思えないし(苦笑)
旦那家系が超金持ち一戸建てパパとか今どきどんだけレアなんだよ、とか、未来姉ちゃんが現れた理由が謎すぎるとか、あの変な駅の場面は丸々いらないと思うとか、いろいろ思うことはあれど、細田作品の中でも一番テーマ性が明確という点だけで評価したい作品である。
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