おださん

未来のミライのおださんのネタバレレビュー・内容・結末

未来のミライ(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

金曜ロードショーで視聴。(本編ノーカット!)
良いじゃん!!? 良かったよ!!!
くんちゃんに感情移入しまくったなぁ…! 自分の子どもの頃思い出しちゃってね!! 大人になってきてたつもりやったけどこの映画観るとまだまだくんちゃんの気持ちが分かっちゃってそちらに感情移入してて、自分の子ども時代のイタい感じと合わさってなんか胸が痛くて切なくて、でもお母さんやお父さんの気持ちもわかるところあるから両親に批判的な意見を抱くわけでもなく、ただただ複雑な思いを抱えて「アァ〜〜〜わかるぅ〜…ウァァお母さん…気持ちわかるよ、でもほんまもうちょっと伝えてよ頼むわぁ…アッくんちゃんッもう!!!」てうるさく観たよ(笑) なんか懐かしさと恥ずかしさで死にそうな気分だったわ(笑) どちらの思いもわかる今に観られて良かった映画だった! 私は大好き!!
なんせくんちゃんがリアル幼児すぎるのよなぁ!!! 声優さん批判もこんなの4歳児じゃない批判もあるみたいやけど、私にとってはあまりにもリアル幼児すぎて自分の子供時代を思い出してしまって(何回言うねん)、色々と込み上げるものがありすぎるんすよ…!! その時点でもう大好きだったわ!!! ①口癖が「好きくない」「ヤダヤダ」「も〜!!」で何回も繰り返されるやつ!(私は普通に「嫌い」言うてたけど「丑年やから牛やねん、だからモーモー言うてるわw」て茶化されるの子供心にマジ嫌で泣いてた。←)②くんちゃんの電車知識しかり一つのことに関して異様に知識豊富で詳しいやつ!(なぜか世界中のペンギンの種族全部覚えてたわ。) ③下の子に嫉妬して絶対にやっちゃダメって分かってるのにおもちゃで叩いちゃうやつ!(いやままならない気持ち抱えてるのよ、そんで実際はそんなに強く叩いてないのよ軽くカチャン!くらいなのよ、みんな見返して??) ④空想世界の東京駅がめちゃくちゃ怖くて、そこで迷子になっちゃった時に住所や両親の名前が言えないやつ!(両親ならギリ名前は言えてたかもしれへんけど祖父母の名前とか小学生になってもしばらくは言えなかったよなぁ…。) ⑤ズボンが気に入らないくらいで「行かない!」と言い出しお風呂場に逃げるやつ!(下の子のこともあって基本構ってちゃんなんやて…本心ではないのよめっちゃ行きたいのよ、ただ1つ上手くいかなかっただけなんやけどそのことで楽しみにしてたことが全部台無しになっちゃうと感じてしまうし、親に自分を気にかけてほしいしで行かないってなるのよ、よく反対向いて走ってたよ…わかるよ…。) もうその他にも階段を手ぇつきながら四つん這いで上ったり雪が降る様子を不思議に感じたり、とにかく幼児で懐かしい…!!! 主観的に共感しまくって泣きそうになりながらも私は大人になってるから少し客観的にも見てて笑ってしまうし、思い出されるあれこれに「たは〜子どもやったな〜自分、なんか恥ずかしいしイタい…ウッ頭が」ってなると同時に当時は幼児にとってのガチの苦しみだったから切なくなっちゃってアァ〜胸ガァ〜って痛くもなる…。まぁ大人からしたらイタい子ども時代なわけで、思い出したくないことでもあるが、しかし子ども時代の自分にとっては人生を左右するほど大切なことだったのでずっと忘れたくない気持ちもある…難しいね〜!?? なんせそんなに観てて私がグルグルするくらい主人公・くんちゃんをリアル幼児に描いてくれたのが素晴らしいと思いました! それだけでももう好き!!←
しかも細谷守監督作品定番のどちゃ萌えイケオジ(お兄さん)キャラひいじいじがね〜…!!🤦‍♀️ もう安心安定に好きなのよ!! ひいじいじほんっっっまにかっこいい、あれはもう福山雅治がかっこいいのかひいじいじがかっこいいのかいや福山雅治の演るひいじいじがかっけえのよ!!! つなぎ、ゴーグル&ヘルメットという見た目のワイルドさもさることながら多くを語らず背中で語る感とかぶっきらぼうな優しさとか堪んない…!! しかももうエピソードも好きやもん、戦争で足怪我したのになんとか泳いで生きて帰るとか、そんで足怪我してるのに駆けっこ勝負を仕掛けてひいばあばと結婚するとか、馬とバイク乗り回す姿とかさぁ…もう何から何までめちゃくちゃドイケな漢だよ…好き…。
終盤にかけてのメッセージ性溢れるシーンも好きやったなぁ! 過去と未来は繋がっていて、その時間の流れの中で起こる、取るに足りない些細で少しずつの“偶然”や“もしも”があるからこそ今があるのだ(そして未来に繋がっていくのだ)、という、当たり前のようですごく素敵な小さい奇跡を改めて実感させられた。未来のミライちゃんとくんちゃんとで空中を漂いながらその時間の流れと奇跡について思いを馳せられるのもイイ。素敵シーン!
そういう繋がりに関して、くんちゃんがミライちゃんと兄妹として繋がるという小さな成長も良いメッセージやったな〜。くんちゃんとお母さん、くんちゃんとユッコ、みたいにくんちゃんと家族はそれぞれ繋がりがあったわけやけど、ミライちゃんに関しては突然現れた存在って感じでどうしてもくんちゃんからしたら繋がりが認められない。だけど、優しくしてみたくなったり怖い電車に乗りそうなら助けてあげたくなったり、お兄ちゃんとしてミライちゃんと繋がることができたのが、くんちゃんにとっては大きな成長であり一般的に見たら小さな変化だったなと感じた。「くんちゃんはミライちゃんのお兄ちゃん!!」と叫ぶシーン、批判的な意見として「くんちゃんが『ミライちゃんのお兄ちゃん』としてしか自身を表せないように描かれているのが嫌だった、くんちゃんがくんちゃんであるだけで愛されてるんじゃないとダメでは?」といった感じのを見たけど、お母さんが眠るくんちゃんにキスして「くんちゃんはお母さんの宝物」って囁くシーンもあったし、くんちゃんはくんちゃんとして愛されてると思うのでなんとなくそれは外れてる気がした。自分は自分というアイデンティティは結局周囲の人やものとの繋がりや関わりで育まれたり論じられたりするものであって、周囲を一切無くしてしまったら語れないものだし、そもそも『ミライちゃんのお兄ちゃん』としての一本柱でくんちゃんができているわけではなくて、中庭の木による不思議シーンであったようにユッコやお母さん、ひいじいじとの繋がりがある中でくんちゃんがあって、その繋がりのひとつとして『ミライちゃん』を加えることができた(そしてそれが成長)、というのが私の認識になってる! ほんまに何で賛否両論の否が多いんや!?(笑)
いやただまぁ両親に言いたいことはあるっちゃあるけどね!(笑) とりあえずお父さんは建築家らしいけどあの家は危ねえよな(笑) くんちゃんが階段を手使って上ってるのは先述した通りリアル幼児で嬉しくなったけどおばあちゃんにも幼い子どもにもダックスにもハードルが高すぎるわ😅(笑) 絶対いつか怪我するね!ってハラハラしたよね!(笑) アーティスティックでお洒落な家やったし非現実感あってアニメ的にも良かったけど、リアリティを追求するならやめたほうがよかった気もする(^_^;) ファンタジーとしては全然問題ないと思うけど!
あとまぁもうちょっとくんちゃんとも話してあげてくれ!?(笑) お母さんが愛を囁くシーンも好きやったけど、もっとくんちゃん起きてる時にいっぱい愛情表現してあげれば良かったとも思うよ!! 忙しかったのは分かるんやけどね!! 大きくなった今はわかるんやけど、小さい頃は必死なのよ!? だからなんか色々と思い出して寂しくなったからね!!(笑)←
子ども産む時だったり親になってからだったり、年齢によって感想変わるだろうからまた何度も繰り返して見たい映画! しかしパートナーがこの映画嫌いだったらぜってえそいつとやっていけないし気ぃ合わねえねどうしようとも思ってしまったので😅(笑)、仲良い友達とか関係深い人とかと観るにはちょっと怖いな! めっちゃ一緒に観たいし感想聞きたいし言い合いもしたいけどね!!(笑)
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