噛む力がまるでない

15時17分、パリ行きの噛む力がまるでないのネタバレレビュー・内容・結末

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

有事の際における人間の勇気と善意の再現をなんとご本人たちが! リアルヒーローによる説得力ありありの英雄譚!
"素人"が持たせられるギリギリの時間と、"本物"でしか出せない感動。イーストウッド攻めるのなんの。博打打ったなあ。

とは言うものの、残り20分まで心配で心配でしょうがなかった。早く君ら列車乗れよ、と。でも最後の最後で、今回やりたかったことがわかる。
たぶん実話ベース映画でのお約束、ご本人登場で生じる齟齬をなくしたかったんだと思う(「本人ぜんぜん違うな」とか「人種から変えてるのか」とか、観ててよくあるそういうやつ)。
そうすることで勲章授与のところの芝居がグッと上がるんですよね。なるほどなあって。

まあそれでもダレ場はそこそこしんどいんですけども、ホテルの受付の子と車内販売の子、そんでもってリサ! 彼女たちのおかげで腐らずに済んだ! きっとああいうキャスティングもイーストウッドわざと! わ・ざ・と!