mikoyan358

15時17分、パリ行きのmikoyan358のレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.5
イーストウッド御大としては「ハドソン川の奇跡」に続く実話ベースの作品だが、前回と同様にタイトルになった事件を触媒として脇役にし、主人公3人がいかにして人としての基礎を築きどのようにあの列車に乗ったのかを大半の時間をかけて描写。乗車前の欧州珍道中(笑)は一見すると退屈にも思えるが、だからこそその直後にあの平和なタリスの車内(自分も乗った経験あるのでよくわかる)で起こった事件の緊迫度が極限まで高まる。賛否招いている「事件の当事者が役柄を演じる」挑戦も、最後まで観れば大いに納得。いまのこの瞬間の過ごし方が未来の自分を助けるかもしれない、そう思うと今日もおろそかにできなくなるなあ。
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