nagaoKAshunPEi

15時17分、パリ行きのnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.5
イーストウッドがヨーロッパに旅行したいがために撮ったんじゃないかって感じてしまうほど、観光シーンがとても愉快で楽しい。
コロッセオで自撮りして、ベネチアでナンパして、アムステルダムのクラブでオールして、男3人の気ままな旅行記が綴られる。まるで「世界の車窓から」をデカいスクリーンで観ているかのようだ。
しかし、そんなごくごく普通の旅行が3人の英雄的行動を際立たせる。
学校でも、軍でも、常に問題を起こし何者にもなれずにいた者たちが、いかにしてその行動に至ったのか。
結末がわかっているため、大きなサプライズはないものの、熟練された技巧を余すことなく発揮し、尚且つ本人起用という奇をてらった実験的で挑戦的な演出と、まだまだ最前線を走り続けるイーストウッドに感服するばかり。
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