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15時17分、パリ行きのwakaのネタバレレビュー・内容・結末

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

【点数】 78点
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「夢を叶えようとすれば、
必ず変化は訪れる」

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【感想】
良くも悪くも盤石!

他の方のレビュー通り、テロそのものの瞬間はメインで描かれておらず、テロの日に至るまでの主人公3人組の半生が描かれています。

正直なところその半生も、かなり劇的なもの、というわけではありません。確かに落ちこぼれ組であったり、努力が報われなかったりなど挫折はありますが、語弊を覚悟で言うと多くの人が経験する範囲でしょう。

ただ、作品の最後での勲章授与式のフランス大統領のスピーチがその全てだと思います。3人の人生を丁寧に描いたからこそ、あの日あの瞬間に彼らを突き動かしたものはなんなのかといった伏線を綺麗に回収し、そのスピーチの言葉の重みを感じることができます。

【みどころ】
なんといってもテロに立ち向かった本人達を起用したなんて斬新!

確かにぎこちなさのようなものは少し感じましたが、3人の違いをリスペクトする絆のようなものは本人達ならでは。

授与式や故郷凱旋の本物の映像を劇中で流すことができたのも、物語を視覚的にも綺麗に完結させるという意味で良かったです。
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