このレビューはネタバレを含みます
謳い文句のイーストウッド×テロは完全にミスリード(しかも駄目な方向)なので気にしてはいけませんし、これはデトロイトやパトリオットデイの様な、テロと戦うお話ではありません。
実際に起きた事件を本人たちに演じさせるという、ある種のドキュメンタリー、アンビリーバボー的な感じ。
一見、無茶なチャレンジとも思えるが、そこは人を描く事に長けているイーストウッドの手腕かなと思います。
事件に到るまでの3人の過去を丁寧に描いていく事で、私は各々のキャラクター=彼等に感情移入する事が出来て、最後まで楽しめましたし、ヨーロッパ旅行のシーン等は一緒に旅している気分を味わえました。
これをドキュメンタリーと捉えられないと退屈になるし、娯楽としては成り立たないかなぁ…と観ながら考えていました。
好き嫌いの分かれる映画ですね。