アガサ

15時17分、パリ行きのアガサのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
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学校でも軍隊でも落ちこぼれてしまった青年たちが、誰にもできないような奇跡を成し遂げるお話。
そう、これは実話だけれどあくまで奇跡のお話。
15時17分パリ行きの列車にサバイバル術や救命処置を身につけた青年が乗っていたのも、銃の取り扱いや接近戦にたけた青年が乗っていたのも、被害者に当たった弾が即死するような場所ではなかったのも、すべて奇跡なんですよね。
そうでなかった事件が世界にはあふれている。
この青年たちよりももっと“優秀”な人たちが居合わせていても阻止できない、救えない命がたくさんある。

だからこそ余計に、青年たちの行動に胸を打たれました。
「圧倒的棒演技」や「いい旅・夢気分」を超えた先に待ち受ける、問答無用の「実話」に素直に賞賛を送りたいです。
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