Oto

15時17分、パリ行きのOtoのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.7
カットバックを使ったコンパクトな構成とか新鮮だけど、キャスティングは事前に知らなかったらエンドロールまで気づかなかったかもと思うくらいリアル。
イーストウッドの最近の実話志向は好きだったけど、ここまでやるのか〜。伏線らしきものが回収されてないのも実話らしくて良い(Lisaとか帽子とか)けど、柔術とかWi-fiとか実はちゃんと練られているよね。
子役も良かった。『ワンダー』で悪役だった彼も、他の二人も。

手法が的確なのでまっすぐなメッセージだけどしっかり心打たれた。パラレスキューにはなれず落第しても、母を失望させた反省を忘れずにあの行動ができたスペンサーの勇気、3人の絆。キリスト教の学生時代とか、訓練や観光の時間が思っていた何倍も長かったけど、彼らは「導かれた」んだと思えたし、必要な描写だったと思う。しかしよく引き受けたな...
最近も豪雨で浸水する車を助けた人がニュースになってたけど、自己犠牲の心とかほぼ持ち合わせてないので、ヒーローは「普通」の人だっていうのは響くし、彼らの母親が報われたのが一番嬉しいかも。

Alexia Giordanoが圧倒的に可愛い。
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