クリント・イーストウッド監督の最新作をレンタルしてきました。『ハドソン川の奇跡』もいずれ借りたいんですけどね。個人的に主演の人たちが"すべて本当にこの事件を体験した人"で構成されているという本作の方が気になっていました。
ストーリーとしては主役となる3人の男性の幼少期〜成人してからの生活を60分程かけて緻密に描きつつ、ラストの30分程にCMなどでも宣伝されていたような列車で起きた実際の事件の再現、という構成なので、想像していたような終始緊張感MAXのものではない、という意味では肩透かしでしたが、彼等の実際の生い立ちを含めて鑑賞側が追体験をすることにより、最後の列車のシーンがより現実味を帯びたものに見えてくるように思えました。
そういう意味では流石のイーストウッド監督の手法。何より実際にこの事件を体験したメンバー同士の距離感や雰囲気が物凄く自然で、だからこそ今作が大いに評価されたのだと思いますね。
"自分ならどうしたか?"を自問しつつ、MCUシリーズなどとはまた違う「現代に生きる英雄」というのを体感することが出来ました。
※運によって助けられた描写を見ると、やはり運命というものは存在するのかなぁなんて思ってしまいます。