RabbitPanic

15時17分、パリ行きのRabbitPanicのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
2.7
イーストウッド映画は欠かさず観ていたので劇場で!
…と思っていたのですが忙しさにかまけて気付けば終わってました。
???と思いながらもレンタルを待ってから鑑賞。
上映の期間が短かった理由がわかりました。
テロと聞いて、みんなの求めているものは激しい爆発音や銃撃戦といったところなんでしょうが
この作品はそれが一切ありません。
銃砲1発か2発くらいです。
現実はこんなもんかー、と思う人もいるかも知れませんが
その現実であっても、体験した方たちからすれば十分すぎるほどの非現実なのです。
その静かなテロと、それを経験した被害者、そして勇敢にもそれに立ち向かった青年たち。
この大きなテロにもなりかねなかった事件を最小規模で留めた彼らにスポットを当てて、彼らの栄光を讃えるとともにテロの非道さや怖さを静かなこの映画の中で表現したイーストウッドはさすがだと思います。
個人的にはとてもシビれました。

ただ、ただですね
2時間の映画にするにはあまりにも内容がないッッ!!
そこがキツイです!
実際英雄たる青年の生い立ちにフォーカスしてみると意外にも面白いストーリーがあったのはとても分かるんです。
でもそれでは中だるみするんですよ…
そしてテロの内容としても一瞬でカタがついて内容がないのもわかるしそこにフィクションが入るのも違うというのもわかります。

ですがこれだけの内容で長編引っ張るのは無理がありませんか?…というのが本音のところでした。

力業で長編にまで持っていったというところでこの評価にしました。

心に残るものは確実にあるけれど、ドキュメンタリー番組で良かったと思えます…!
なんだか悔しかったなー!
RabbitPanic

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