パリ行きの列車の中で起きたテロリストの凶行を、休暇中の旅行で居合わせた幼馴染の落ちこぼれ米軍人2人＋友人が果敢に防いだ実話。ほとんどの登場人物を本人達に演じさせて映画化したチャレンジングなドキュメンタリー。
さすがストイックなクリント・イーストウッド！なのだけど、信仰心とアメリカ人すげえだろ的な見せ方によってしまった気がするのと、編集面で少し中弛みしてたのがもったいない。このシーンいる？ってのが結構あった。
スペンサーは子供のように純粋にヒーローに憧れてたのであって「大きな目的に導かれる」という信仰的な言動も僕には彼自身の「いつか僕は世の中の役に立つんだ」という純粋な意思の賜物にみえた。
だからこそ、最初に止めようとして撃たれた人とスペンサーの勇気ある行動は尊いし、その事実を知らしめた意義は大きい。
ところでスペンサー達がヴェネツィアで出会ったアジア系アメリカ人の女性リサ（アリサ・アラパッチ）がすごい美人だったけど、まだ無名みたいでした。
イーストウッドらしい作品でもありつつ、彼の作品のなかではスッキリとハッピーエンドでした。
