ゆきやんまる

15時17分、パリ行きのゆきやんまるのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.3
ほーん。
テロにいかに立ち向かい、アクション!スリル!満載のドラマを見せるというものではなくて、どちらかと言うと彼らの過去がどのように勇気ある行動を産むような人間性に育てたのか。みたいな回想が主の映画だが、そこが薄い。決定的な過去の出来事が彼らの勇気ある行動に結びついた、というのがいまいち見えてこない。そもそも、勇気なんて概念の性質上、勇気ある人格の形成なんて映画で見せるのは難しいのだけれど。だから結局勇気あるねすごいね、で終わっちゃう。いやすごいけどほんと。

とは別に、本人が演じてるのは驚いた。役者にはない自然さ。確かに多少浮くんだけどそれは、今まで見てきた役者の演技と違うな、と言う意味で悪くはない、むしろすこ。なんだろう、やっぱり役者は基本的に過剰なんだなと思った。