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15時17分、パリ行きのbabyのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.5
ノンフィクションの事件を再現する内容だと思っていたら全然違った。少年時代に教師や周りから駄目と言われていた三人が大統領に勲章を授与される。彼らはキリスト教を信仰し重んじる心優しいまま青年になったのだ。シングルマザーだから育て方が間違っているだとか関係ないのは彼らを見れば分かる。
戦争で人を助けたくて空軍になりたかったスペンサーはSERE指導員に。軍人になり悪党は他の地にいてアフガンでは商業施設の警備員のように暇だと愚痴を漏らすアレク。
ふたりのように"戦争で誰かを助けたい""悪党をやっつけたい"夢があったのに掴めずにいたり今やりたいことと違うことをやっていてもこの今は努力していればいつか何かのために役立つんだ、意味のないことはないんだ、と思わせてくれた。
役者さんかと思っていたので本人が演じてると知り驚いた。演技も体の絞り方まで本格的だった。

「危機に瀕した時は誰もが行動すべきなのだ」「人生に選択肢はない。大きな目的にむけて導かれている」
選択肢は自分次第だと思うけれど望んでいない現実に直面しているとき、それもいつかは意味のあることにつながるとそういう意味だったら深い。
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