yochinoir

15時17分、パリ行きのyochinoirのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.7
アムステルダム発パリ行きの列車の中で実際に起きたテロ事件(タリス銃乱射事件)のお話。

だけど、その事件のハラハラ感が主軸の話じゃなかった。

落ちこぼれのレッテルを貼られて校長室に何度も呼ばれる幼なじみ3人。
シングルマザーの家庭で母親も何度も学校に呼ばれるような、サバゲーに夢中な少年たち。
家庭の事情で3人はばらばらになり、学校を卒業してからも軍隊の中で落ちこぼれたり。本当に特別じゃない、ごく普通の、むしろ少し不安漂う3人。

この映画では幼少期や成長過程で3人での旅行のシーンがおおく、事件の話がメインかとおもっているとたぶん拍子抜けするような気がするけど、その多すぎる伏線が、最後の感動につながる。

3人が表彰されるシーンでは涙が止まらなかった。ほとんど出演はないけど、落ちこぼれてる子供を愛情たっぷりに育てた母親の気持ちになってしまった。

そしてフランス大統領の演説。
危機に瀕したときは誰もが行動すべきなのだ。
あなた方は命をかけて自由を守りきりました。
勲章の授与無くして帰国して欲しくなかった。

誰にでも起こりうる危機。
そのとき自分はどう行動するのか。
そのときの英雄は決して、学校の成績や家庭の状況や仕事に対する信念や、そういうものに優れていることが生まれるのではなく、勇気と行動力、そして人に対する愛情によるものなんだな。

表彰シーンからラストは号泣でした。