けーな

15時17分、パリ行きのけーなのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
4.0
公開当時、劇場に観に行こうと思っていながら、行きそびれた映画。その時にも、情報を入れずにいたので、銃乱射事件が起きた電車内をずっと描いた映画だと思っていたため、想像とかなり違う展開で、驚いた。

まず、驚いたのは、主人公の若者3人の子供時代に遡ったこと。そして、観終わってから知って、さらに驚いたことには、主演の3人は、この実話を実際に体験した本人達が演じていたのだということ。この独特な手法を取ったクリント・イーストウッド監督に脱帽である。

小学生の時から同級生で、仲が良かった主人公3人は、教師が手を焼く問題児で、校長室に呼び出しの常連だった。軍隊に入ってからも落ちこぼれであったことや、列車に乗る前に、イタリアなどでバカンスを過ごして観光しているほのぼのとした様子を描いていることは、終盤の事件への大きな布石となっている。彼らの生い立ちを知らずに、事件を見ても、特に何も感じなかったであろうと思うが、彼らの少年時代の様子を知ってから、事件を見たので、グッと込み上げてくる物があった。

とにかく、前知識なしで観ると良い。前半が長いとか思わずに、イタリア観光のシーンも一緒に楽しむくらいの気持ちで観ていると、ラストが活きてくると思う。