りょうすけ

ナショナル・シアター・ライヴ 2018 「アマデウス」のりょうすけのレビュー・感想・評価

4.5
素晴らしいなんて言葉で言い表せない...

1981年にトニー賞最優秀作品賞を受賞し、1984年に映画化もした戯曲をM・ロングハーストが新演出版として蘇らせた舞台を映像化した作品。

映画「アマデウス」は僕の人生において暫定1位の映画だが、こちらも今まで観てきた舞台の中で暫定1位。

タイトルはモーツァルトの名であるものの、主人公は映画同様サリエリ。カペルマイスターとして皇帝に仕えてはいるものの、天才と謳われた1人の音楽家に対しての嫉妬が拭い去れない彼の生涯が映画よりもよりセンセーショナルに描かれていた。

また「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」などモーツァルトが作曲したオペラのシーンがあるのが作品の魅力の一つであろう。「魔笛」の「夜の女王のアリア」は誰しも一度は聞いたことがあるのではないだろうか。また、個人的には「交響曲第25番」のアレンジが最高に良かった。

ミュージカル「モーツァルト!」では主にモーツァルトの人生が彼本人も視点から描かれているので、この作品や映画版と共に鑑賞すると新たな発見があるかもしれない。ミュージカルはサリエリがほとんど登場しないけど... コンスタンチェや「魔笛」の台本を手掛けたE・シカネーダとの関係が描かれているのでミュージカルも必見!(井上芳雄と山崎育三郎の2バージョンのDVDが出ています)

1週間限定でYou tubeで無料公開されているので映画「アマデウス」が好きな人には是非鑑賞してもらいたい。映画を観ていれば英語字幕のみで大体理解できます。公式曰く再上映の許可が下りない様なのでこの機会を逃すことなく...
りょうすけ

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