レスリー・チャンもコン・リーも「覇王別姫」に出てた役者だよね。この二作品を立て続けに見たけど、全く雰囲気が違うから別人に見えた。
租界として発展する魔都上海と、清朝末期から時が止まった満洲貴族の館のギャップにクラクラする。
巨大なハスの葉が生い茂る沼を超えてお屋敷に入る、っていうのがたまらなく幻想的。
上海マフィアで美人局(と言っていいのか?)やってる忠良が最高にキマっててかっこよかった。その内面が、幼い頃のトラウマで人を愛せない空虚な男、ってのも。(女嫌いの女体好き、典型的なミソジニスト感あるけどまあ初体験が姉とってトラウマを考えると不憫ではある)
阿片の呪い、江南パン家の呪い。ラストシーンは衝撃だった。
端午、あんなにいい子だったのに上海で悪しき男性性に染まっちゃったの悲しい。ラスボスがダークホースだった感。
上海の忠良、街の薔薇売りから薔薇を買って、いつでも部屋に生けてるってのが最高に優男。
以前ドラマでやってた、芥川の上海紀行でも、上海の薔薇売りの女性が出てきたな…当時の上海の街角でよく見られる風景だったのかも?