たなかじろうまる

RENDEL レンデルのたなかじろうまるのレビュー・感想・評価

RENDEL レンデル(2017年製作の映画)
3.0
脅威の直塗り

未体験ゾーンの映画たち2018⑤

未体験ゾーンにヒーロー映画がやってきた!
こう、造形にやられてしまったんですよね。内容とかはダレるし、退屈だし、あまりいいところがないですけど。あと、別にノワールではないです。画面はかなり暗いですが、主人公はダークヒーローというよりかはただの正統派ヒーローですね。

この映画の時系列は過去から未来を一本道で描く映画脚本の基本的なスタイルとはやや違う形態をとります。この映画では、ある点で過去と現在を同時にスタートさせ、交互に場面展開をし、今までの過去とこれからわかる真実を同時に観客に伝える手法を採用しています。それにより、全てがわかってから満を持して最終決戦のシーンに接続できるわけです。
ですが……その手法は、衝撃的で予想だにできない過去、そこから見える奇想天外な真実あってこそなんですよ。予想もできるし、別に驚きもしない脚本なので何の意味もなしていません。

レンデルに関しては文句のつけようもありません。最近のアクションは、ショット切り替えに頼って、戦闘シーンが分かりづらくなることが非常に多いですが、今回はそれがない。
むしろ、趣向を凝らせた撮影法が多く、見やすいうえに斬新と、それだけでいえば星5も過言ではないですね。
しかし……敵の魅力が全くない!
敵ボスがバカ息子なのはともかくとして……傭兵集団がもう弱すぎる。もう終わりかよ!? と思ってしまいますし、傭兵集団ボスに関しては映画中でありながら「嘘だろ?」とつぶやいてしまいました。

総じて造形とショット以外は残念過ぎるこの映画。
ほんとレンデルに救われた感じですね。またレンデルがかっこいい。超パワーとかなどではなく、純粋な力のみで戦うから苦戦のシーンも映えるんですよね。
ちょっと期待していたからなんというか……がっかり。
まぁ、レンデルの勇士だけでも鑑賞する価値は十分にある作品だと断言できますね。