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それだけが、僕の世界のnanaのレビュー・感想・評価

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)
4.5

サヴァン症候群の弟と元プロボクサーの兄の物語

40歳を過ぎた元アジアチャンピオンのボクサーだったジョハ(イ·ビョンホン)。

現在は住む家も無く、定職にも就かず、その日暮らしを送っている。
家族はいない。
少年の頃に父親は刑務所に入り、母親はジョハを置いて家を出たからだ。
孤独で荒んだ生活を送るジョハだが、17年ぶりに母親と再開する。

あっさりとジョハを受け入れた母親。
転がり込んだ母親の家でサヴァン症候群の弟のジンテ(パク·ジョンミン)の存在を知るジョハ。
母親から、「ジンテに自分が留守の間にピアノの練習をさせて欲しい」と言われるが、そこにはある事情があった。



天才的なピアノの腕をもつサヴァン症候群の弟役のパク·ジョミンが凄い。

ビアノに向かう神がかった演技、
オトボケの可愛いシーンから母親に甘える無垢な表情。
この弟役のみずみずしい魅力は予想外だった。
純粋な仕草や表情に胸を打たれる。

国際的スター、イ·ビョンホンは安定の演技力。
過去の栄光から落ちぶれても、心根の良い、滲み出る兄の優しさをじんわりと表現している。


後半、「母の事情」がわかってから、必死にジンテに向かうジョハに荒んだ面影はない。
家族のために、ひたむきに頑張る彼はこの事を通して成長した。
もう大丈夫。


全編を通して随所に可愛い笑いがあり、優しいストーリー。

家族の愛に感動する。



観て良かった
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