途中までは良かったんだけどなぁ~~。
大学の教授がフィールドワーク中に行方不明になったっぽいから次の日洞窟まで探しに行く若者達。
しかし縦型の洞窟を降りたらロープが切れちゃって登れなくなり、探索すると上に残してきた太っちょの中学生の死体が…。
彼の持っていたカメラを調べると、洞窟に入って大して時間も経ってないのに、彼はもう何日も過ごしたような事を言い、水も食料もないから洞窟へ入って死体から車の鍵を取るしかない と言う。洞窟に入った若者たちが何日経っても戻ってこないので死んだものと思った様子。そこでロープを伝って降りている最中に落下して死亡したものと思われる。
彼が降りてきた穴を、怪我してない女性が登って外に出ると草木のない枯れた大地が広がり、遠くからは砂嵐のようなものが迫ってくるのが見える。そして宇宙空間には三角形の謎の建造物が浮いているのが見える。
登った女性が洞窟へ戻ると、僅か数秒じゃないと言われるものの、登った方は30分はいたはず と。そこで持って行ったボディカメラの映像と洞窟に残った側の映像を見比べ 洞窟の外と中で時間の流れが違う と確信する。
この辺りまでは面白かったんだよな~。洞窟の外で光が揺れていると思ったら、高速で朝と夜を繰り返しているの。
それがなんか原始人とか出だしてから あへ~……ってなっちゃった。っていうか、そこそこ見つかりやすい感じの洞窟なのに、出てくるの原始人ばっかりなんだよな。洞窟の更に奥には更に時間の流れが遅い空間があり、そこでは中世の戦士っぽい人達が戦いの最中のまま止まっている。どうなってんの?
でも、出てくる敵は原始人だけ。なんで原始人だけ元気なんだろ。他の時代の人は…?というか、何食べて生き延びてるんだ?みんな洞窟入りたてなのか…?
教授が洞窟入った時に見えたカウボーイはなんかすぐ死んでるし、最終盤の置いてけぼり感ったらなかったぜ。
まぁオチ付けるの難しい作品だと思うんだけどさ…。
えっ…!時間がっ!?辺りの絶望感の半端なさはすごく好きなんだけどなあ。
あの未来人が洞窟で空気吸えなかったのはなんでなんだっけ…?そもそも何で助けに来たんだっけ?
急に出て来て原始人を戦って死んだ未来人~終わりまでなんか随分と強引な…助けに来る理由なくない?感が強すぎて、あ、はぁ…と思ってたら終わってしまった。
途中で1回外に出て確認した時に、軌道上に建造物が浮いていた時よりも更に未来から来たんだよな?
だったらただ行方不明になった特に重要でもなんでもない時代の行方不明者よりも、原始人やらもっと奥の中世の時代の方が学術的な価値が高いんじゃないのか?死ぬほど溢れてる現代の人物じゃなくって、よりもっと前の人類を求めなくてどうする!と思って終わった気がする。洞窟の全容が知れているなら主人公達に特別な価値があるとは思えないんだけど。
あの"どんな傷でも癒やす泉"みたいなのも謎すぎるし。なんで太っちょはOKで窒息未来人はダメなんだっけ…。
ずっと皆の帰りを待ってたけど我慢できなくて死んだけど例の泉で生き返ったと思いきや信じられないくらい未来に放り出された太っちょ少年が一番可哀想だろこれ…。なんでハッピーエンド調にしちゃったんだろう。
好きな要素は沢山あるのに、終わり方で台無しになった感じかなぁ。
ウェ~イwwって洞窟に入った主人公一行より教授、それよりも教授が追ったカウボーイ、それよりも奥で停止に近い状態(ブラックホールの観測みたい)になってる中世の兵士と原始人のが重要だろが…!
と、思って終わった。
この手のヤツはほんと、終わり方が難しいよね…。ほぼ唯一 いいですね…!ってなったのは手塚治虫の[ 火の鳥 ]だと思う。面白すぎてどうにかなりそうなくらい面白かったよ、火の鳥。