horahuki

ブロークン・ダークネスのhorahukiのレビュー・感想・評価

ブロークン・ダークネス(2017年製作の映画)
3.1
隕石の落下のために、地下で生活してる人びとが、ゾンビに襲われたので危険な地上に逃げて今度は人間と一悶着するSFホラー。

ここでの評価が低かったので全く期待せずに見たのですが、割と面白かったです!最近南アフリカのホラーが多く日本に入ってきてますね。少し前に投稿した『マザー・ドント・クライ』も南アフリカだし、結構前になりますが『逆殺館』もそうですし。

あらすじ…
流星雨が突如降り注いだため、人々は地下に避難して8年が経った。妻も息子も失った中年男の主人公は、秩序が保たれた地下社会で働き暮らしていた。ある日、少し離れた場所で異変が起き、同僚と部下の3人で様子を見に行く。そこで先導役として待っていたのは武装集団。何が起きているのか…という話。

なんだかSFっぽい雰囲気出してますが、ゾンビ映画です。前半は地下社会でのゾンビからの逃亡、後半は地上に出てからの人々のイザコザを描いています。

まさにタイトル通りな『ブロークンダークネス』といった内容なのですが、果たして何が暗闇なのかを観客に問いかけるものとなっています。現状を暗闇だと感じ、不可抗力ながらも光を目指して前へと進む主人公たちですが、自分たちが光差す場所だと思ったところこそが実は暗闇だった的な物語。『天元突破グレンラガン』の逆な感じ。

そういった性質上、仕方ないことではあるのですが、それぞれの要素が薄味になっちゃってるのが残念。後半の人間同士のイザコザなんかは、映画も終わりかけで通常なら今までに出してきた要素を消化していく段階に入ってる頃合いなのに、一本映画作れそうなほどの濃い要素をぶち込んでくるのはやっぱり違和感だし、案の定大した深みも生み出せずに終わってる。ゾンビも途中から空気になっちゃってますし(^_^;)

それと地下シーンが非常に見辛い。若干の照明はあるのですが、全体的に暗すぎて何が起こってるのか良くわかんないとこがチラホラ。後半との対比的な意味合いもあるのでしょうが、前半は部屋を暗くして画面の明るさ調整して見た方が良いかもしれません。

めちゃくちゃ面白い映画ってわけではなかったのですが、期待せずに見ればそれなりには楽しめる作品だと思います。ただ、500円払ってまでAmazonでレンタルするほどではなかったですね(笑)
horahuki

horahuki