愛獣 襲る!の作品情報・感想・評価

「愛獣 襲る!」に投稿された感想・評価

泉じゅんが橋からファサッと降りるシーンが良い。牛乳を紙パックのまま飲む妹も良い。
1234

1234の感想・評価

3.0
そこまででもない
放蕩者の母に産み落とされ、荒んだ人生を歩んできた女性(泉じゅん)が、母の死の真相を探るべく、豪奢な男性遍歴を辿っていく。横浜の寂れた港町を舞台に、世間ズレした女によるリベンジ劇を描いているロマンポルノ。タイトルの「襲る」は「やる」と読む。

「淫売の血統から脱出不能に陥っている女性」という紋切り型を起用している作品。血統から逃げられないことを悟っている姉(泉じゅん)と、自分探しのために暗中模索とした日々を送っている妹(野々村るい)を対比させる手法が取られている。

前半部は血統により人生が破綻させられた姉妹の自己実現。中盤に入ると、母を殺害した真犯人を追い詰めるためのリベンジ劇が動き出す。母と関係をもっていた元警察官を石橋蓮司が熱演しており、歪な愛情表現しかできない中年男を見事に表現している。

泉じゅんの幻惑的な肉体美は、ギリシャの女神像を彷彿とさせるほど。妹とつるんでいる少年に、若手時代の内藤剛志が混ざっているのも密かな見どころ。
全シーンが、みているこちらが心配になってしまうほど本気すぎる。イタリアの風と清順オマージュ。それを超えたエネルギーが半端ない。興奮が止まらない。