想定してた以上に良い作品で大満足★
ダイレクトではなく、作品の大枠が環境
保護について語られる構図になっていた
のも興味深くてイギリスらしい。
人生の折り返し。
それも真ん中以上来たところで…
自身の生き方を見直すチャンスがあっ
たとしたら?
死んだ夫に頼った生活を半世紀以上
やり過ごしてきエミリーにとって、
お金も仕事も全部1人でやりくりして
生きて行かなければならない…
この現実は彼女にとって想像以上に
キツい事だったろうな。
妻であることも、母であることも
これからは強制されない。
じゃこの先自分は何者であればいいのか?
序盤の彼女は、夫が残した借金を自力でどうにもできず、彼女に気のある会計士に気持たせして借金のアレコレを処理してもらっていた(あの年齢で女が武器になるのもすごいけど・笑)
おそらく…
もうさほどほど長くない生い先を考えると、、
苦労を増やさず現状を維持できるなら、
ちょっとのことには目をつむって…
そういうのも間違った選択じゃないと思う。
でも彼女はドナルドの出会いで本来の
自分を取り戻していく。
新しい物より古いものが好き。
街より自然の中にいるほうが落ち着く。
女友達たちの忖度ある親切のそばより
無愛想でストーレートな物言いの
ドナルドといた方が何故か心地がいい。
世間の目や虚栄心から解き放たれ
自分らしく生きられること。
エミリーは変われたんじゃなくて、
本来の自分に気づけたんじゃないかな。
それってほんとラッキーな事だと思う。
でも彼女にとってそれは、かなり大きな
決断(方向転換)だったに違いない。
この作品でそんな彼女を見とどけ、
前に進む事の大切さに改めて共感した。
これ余談ですが、
若い時にパートナーに求めるのは相補性
歳をとってからパートナーに求めるのは
類似性らしいです(笑)