このレビューはネタバレを含みます
娘の脳死を巡る、家族の話。
と、思いきや、
これは夫婦の在り方の話だと感じました。
浮気して離婚予定だった夫婦が、
娘の脳死をきっかけに、形だけ婚姻継続。
問題に対して常にクールな夫。
それに納得できないまま伝えられない妻。
お互いにフラストレーションを抱えながら、
話し合いもなく離婚を決定。
そんな家庭が、今の日本には数多くあるんじゃないかな?
最後の妻の決死の抗議で、やっと夫の本音が。
さっき言った事と矛盾していながらも、
涙ながらの訴えは妻に響いたのか?
幼い弟の訴えもあり、妻も落ち着きを取り戻す。
そう。本音でぶつからなきゃ、
人間なんて分かり合えないもの。
それを避けたまま別れる人の多い事多い事。
いったい何を守っているのか?
目の前の相手以上に守るものがあるのか?
娘が夢でお別れに来てくれて、
妻もさよならできたんだけど、
あれが無かったら延命していたんだろうか?
妻の同意を得る前に、夫は延命断ったよね。
その前に話し合ったのかな?
息子と3人で公園を散歩して、
やっと家族になれたね。
心臓をもらった男の子は、冒頭の子に繋がる…