ジョジョ君

人魚の眠る家のジョジョ君のレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
4.3
「 "脳死" か "心臓死" か選ぶ権利がある」


お初の試写会に行ってきましたので、
真面目にレビューいたします🙇‍♂️


突然の事故…。眠り続ける娘…。
奇跡を信じた決断が、運命を狂わしていく。

本作ね、一言、やばい。
語彙力なさすぎ⁇
この"やばい"には色々詰まってますからね?w

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「脳死」と「臓器移植」という深く重たいテーマ。
そこに娘を想う「深い愛情」がギシギシとめり込んできます。

"人の死は何をもって判断するのか。"
外国と日本とでは捉え方が違う。
特に日本の法律は複雑が故に苦しむ。
苦悩し、もがき、決断し…。
なにが正しいかなんて誰も分からない。

誰もが経験するようなことじゃないから感情移入とかとは違うんだけど、どの立場からの視点でも「自分なら…」て考えさせられる。
事が起きてからの受け入れられない現実と、医者からの"残酷すぎる権利"を突き付けられたときのダブルパンチ、、
序盤はつらすぎて、やばかった。

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純粋な母親の愛情を描いていた中盤。
その深い愛情は、いつのまにか周りからみては不気味と思えるほどの行為に変わっていき不穏な空気が漂い始めていた。
愛情なのか欲望なのか。
娘を一心に想う愛情が狂気をはらんだ表情に変わる様子が印象的。

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終盤、衝撃的な事実、緊迫するラスト。
胸に突き刺さる問いかけの数々。
また役者達の演技にも圧倒させられた。
不気味に思える行動の裏にも…
伏線回収も流石でした。

自分が本作の扱うテーマに今まで関わりがなかった分、考えさせられることばかりでした。

どういう形でさえ、人は守るべきものがあると強くなれるのかもしれない。
たとえ、狂ってしまったとしても。

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泣きました。
個人的には感動というよりも、辛すぎての方が強いかな?
原作未読なんだけども、これを機に読んでみたくなりました。
映画の限られた時間の中だけでは伝えきれない部分や描写があると思う。
それを踏まえた上で、本作はこの評価。
こういった作品に弱いのです。
勿論、原作既読と未読では感じ方、捉え方は違うと思います。

最後に、最先端技術によって救われる生命と家族の未来があるのと同時に、場合によっては"生きている"の意味が変わっていく恐ろしさもあると思い知らされました。




P.S.
今回は真面目にレビューしたよん♪😋
普段のレビューとのギャップにやられた人おるんちゃうかなー😏✨笑
チョット長すぎちゃったけど。