東野圭吾の中でも問題提起力としてはトップクラスってくらい投げかけるものが大きかった。特に終盤の展開にはちょっと価値観というか脳死に対する考え方が揺さぶられる。涼子がおかしくなっていく様のじわじわした演出が印象的やった。堤さん特有のカメラがよくブレるのも効果的やったな。基本的にハンディが多かったみたいやけど、ギリギリのところにおる登場人物たちの心情を的確に表しててよかったな。悼む人のときも同じようなカメラワークやったから、堤さんってこういう重いシリアス映画の撮り方も決めてるんと思う。さすが職業監督です。笑
重くて、しっかり2時間あったけどダレることなかったのは凄いと思う。涼子の芝居も見応え十分。
まあ、ただこれをミステリーと呼ぶのかどうかはいささか疑問やな。あと終盤のあのシーン。居合わせた子どもたちは確実にトラウマになるやろな。笑
