チマキ

人魚の眠る家のチマキのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
4.1
かなり泣きました、
映画見て初めてちょっと声出た。
僕は西島さんが感情的になったシーンでボロボロ泣いた。

自分は今まで脳死についてのニュースの特集を何回か観ていて、これまで脳死は死であると、それだったら臓器提供によって少しでも多くの命が救われるべきだと、理性的な考えを持っていました。

でも今回のこの作品を観て、実際に身内が、自分の子供が、脳死状態に陥ってしまったら、それはどうしても受け入れられないと思ってしまった。
ましてや脳死直後の呼吸器をつけた状態で、身体は温かく心臓も動いているのに、死んでいるなんて受け入れられるはずがないと思った。
臓器提供によって救われる命はあるけど、なんて浅はかな考えだったんだろうと痛感した。

答えはきっとないのかもしれないけど、
脳死が死かどうかは、生きていると信じる者に委ねられるものだと感じた。

自分にとって1つの良いキッカケになる作品でした。

そして海外諸国では脳死は人の死であると判定して臓器提供になるけど、日本は逆で、臓器提供の意思があった場合、脳死判定が行われる。
日本ならではの作品だし、答えを出せそうにもない問題をしっかりと答えに導いていて、東野圭吾は本当に素晴らしい作家だと感じました。

でも途中の共依存メンヘラタイム要らなくね?
チマキ

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