このレビューはネタバレを含みます
ミステリーというより、ヒューマン・ドラマ。
いわゆる「法の矛盾」や「人間の定義」みたいなものを扱った作品。何を以って人は「生死」を判断すべきなのか。「法的な」正しさと「道義的な」正しさ、二つがぶつかった時にどうすべきなのか。
手塚治虫の「火の鳥」や「鉄腕アトム」あたりからヒントを得て作られたのかなという気がする。
はっきり言って篠原涼子演じる主人公は後半「狂ってる」ように見える。でも実はそうではなかったのでは…と思わせるようなラスト。なかなか良かったと思う。
これは東野圭吾の作品の中でも屈指の面白さだと思う。