まさ

人魚の眠る家のまさのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
3.7
原作未読で鑑賞。前評判から、泣いちゃうかなとうっすら思いながらいるも、結果的に泣かず。
脳死、臓器移植、生命倫理などを題材とした、扱っているテーマとしては重い。家族の死と向き合うことの難しさを改めて感じる。家族の願い、生命に関わる技術はどこまで許されるのか。細部の感想にはなるが、子供が語り出す演出は、残念ながら若干の違和感が残った。表現の意図は理解できるものの、ここまでのやや科学的な展開をやや台無しにしてしまった印象が否めない。なんとなく、これが泣けなかった理由かなと。ただ全体としては、十分訴えかけるものはあった。俳優陣、とりわけ篠原涼子、子役のみんなの演技の秀逸さが支えていた。
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