娘の脳死をめぐる両親の葛藤を描いた映画
原作未読、予備知識なしで(ほぼいつもこのスタイルですが)、題名からミステリー映画かなあと思いこんで観ました。
結論から言いますと、非常にシリアスでヘビーな映画でした。
脳死を死亡と受け止められるのか、ここから物語はスタートします。
脳死と言われても心臓は動いている、見た目は寝ているような状態です。
このような状況を死亡と受けとめられるのか・・・
因みに海外では、脳死イコール死亡だそうです(映画で説明あり)。
前半は脳死を死亡と受け入れられない夫婦(親)による、娘への延命処置が描かれています。
私自身は脳死と判断されても奇跡(目醒める)を信じて応援していました。
しかし、後半は奇跡を信じる母親の鬼気迫る行動が怖くなっていきました。
まるでミステリー、むしろホラー的な怖さを感じました。
結末はほぼ予想どおりでした。
おそらく観た人の大半も同じではないかと思います。
最後は安堵感に包まれたように思いました。
果たして、延命とは正しいのでしょうか。
他人事だから言えることかもしれませんが、生死はやはり「神の領域」ではないかと改めて考えさせられたように思いました。
鬼気迫る母親の演技と、天使のように屈託のない子供の演技、この相互のコントラスに演技力の高さを感じました。
ただし、夫婦(娘の親)間の物語は不要ではないかと思いました。
年末に鑑賞、比較的年配の方が多かったように思います。
年末年始の休暇でサボっていましたが、レビューの投稿を再開します。
実はあと2本未投稿ですが・・・
遅くなりましたが、本年もよろしくお願いします。
平凡ですが、Happy New Year!