けーすけ

人魚の眠る家のけーすけのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
3.8
2020/03/25(水) TSUTAYA DISCAS定額レンタルで届いていたので鑑賞。原作未読。


何でレンタルリストに入れていたのか全然記憶に無いのだけど、めちゃめちゃ良かった!
でもって、例によってあらすじや登場人物・俳優すらの予備知識何も無くで観始めたのですが、もう感情の持って行きどころが分からないストーリー展開にゾクゾクしました。

「感動系のお話?」「あれ?何だこの違和感…」「そっち方面なの?」と、鑑賞中に思考がグルグル、感情がゾワゾワします。

これ、もし本作について全く情報を知らないのでしたら、是非あらすじも何も知らないまま鑑賞する事を強くオススメします!!


以下、感想。核心ネタバレはありません。
が、改めて言いますが一切何も知らずに観た方が断然楽しめるかと思います。










ある日、娘が不慮の事故により意識が戻らない状態に。医師の客観的判断では「脳死」。
実の娘が突然こんな状況になったら、あなたはどのような行動を取るだろうか。


臓器移植をしないなら脳死判定もしない。でも心臓は動いている。
では「死」の定義とは?
いくら法律で定められていても、生きているか死んでいるのか、、、受け入れるのは人間次第。



最初は母親である篠原涼子演じる薫子(かおるこ)の気持ちも理解できましたが、そこからの雰囲気の変わり具合の見せ方が良い意味で気持ち悪くて最高。
悲しい話かと思わせておき、篠原涼子の狂気をはらんだ演技に恐怖を覚える展開に。ほんと凄まじかった。
そんな狂気にもちゃんと伏線があり、その理由など含め描かれており完全に「やられたー!」って気持ちに。


薫子の旦那・播磨和昌を演じた西島秀俊はIT系機器メーカーの社長役でしたが、西島秀俊に社長役は似合わないな、、、と個人的に感じました。笑

唯一残念に感じた部分。浮気をして薫子とは別居&離婚予定だったという設定ですが、篠原涼子みたいな綺麗でステキな奥さんいるのに浮気するなよ!と、強く思いましたよ。浮気、不倫ダメ、ゼッタイ!


和昌の会社で人工神経接続技術の研究をしている坂口健太郎演じる星野も、話の方向性をモヤモヤとさせる一人として良いポジション。ちょっと“いかがわしい”空想をしてしまったぞ…。
彼もある意味狂気を持っていてスパイス。でも、川栄李奈みたいな彼女がいるならさっさと結婚するべきだ!!!


そして本作、子役がめちゃめちゃ光っている映画でした。
薫子の娘・瑞穂(みずほ)を演じた稲垣来泉ちゃんも、劇中8割がたは“ただ意識なく寝ている”という演技なのだけど、違和感なく「生きながらにして死んでいる」を体現していたかと。
そして瑞穂の弟・生人(いくと)を演じた斎藤汰鷹君も見せ場での演技が素晴らしかった。泣かされた…。


導入部分とかも「そういう伏線だったかー!!!」という回収があり、原作小説が読みたくなりましたね。
東野圭吾作品、個人的に当たり外れが大きいと感じていますが、本作は当たり!です。



因みに、本作のラストシーンで「あの場所」から空撮で都内を映すのが印象的でした。
六本木方面から東京タワー等が見える場所、google mapで調べたところ、港区高輪4-15あたりの場所でした。
建設中の高輪ゲートウェイ駅とかも映っていましたねー。
https://goo.gl/maps/dNRs2xpvj2sjBitx5


[2020-032]