ホノ

人魚の眠る家のホノのネタバレレビュー・内容・結末

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

重い内容だけど、重苦しくなく、泣きそうになるお話だけど、お涙頂戴でもなく、ほんの少し狂った感じもあるけど、狂いすぎてもおらず、リアリティがありのめり込んで観ることができた。
篠原さんの演技が、母性のやわらかさと死を受け入れたくない鬼気迫る感じ、両方ごちゃ混ぜになった感じが素晴らしかった。
そして、どちらが多いのかはわからないけれど、私は大切な人が脳死と言われたとき、二度と目が覚めないとわかっていても、それを死と認めることができないタイプだと映画を観ていてあらためてら思った。
たとえエゴといわれても、(本人が苦しそうでないのなら)、体温があり、あたたかい身体に触れるのに、それをおわりにするなんてできない。
それは生死が問題なのではなく、そこにたしかに《存在》していてくれているという、ある意味リアリストなのかもしれない。
存在していてほしいのだ。
なので、わざわざ、娘に包丁をつきつけて、生きているか死んでいるかを問うシーン、法律でどう裁かれるのかと凄むシーンは、わたしにはあまり理解できなかった。

セットのお部屋がとてもキュートでおしゃれでした。もっとよくみたいくらい。
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