トムトム

ドラゴンボール超 ブロリーのトムトムのレビュー・感想・評価

2.5
「ドラゴンボール」は連載直撃世代でハマりにハマっていました。
TVシリーズは観ていたのですが劇場版はあまり観ていなかった為にブロリーであったりクウラの様なオリジナルキャラには疎い原作派です。

そのオリジナルキャラクターのブロリーのリブート物という事で楽しめるか不安でしたが、まあある程度は楽しめました。

近年の映画シリーズに顕著に見られる悟空とベジータの舐めプレイ感がひどいです。
イマイチ主人公サイドに戦う理由が希薄な為、真剣味や危機感がなくガチ勢というよりエンジョイ勢のノリです。

アクションの描写は迫力があり良かったですがバトルの為のバトル描写というか30分ずっと殴り合ってストーリーが全く動かない昔のTVシリーズを思い出して懐かしくなりました。

元々設定はガバガバな作品なのでパワーアップのインフレやフリーザのくだりはまあ納得です。

ただ原作者である鳥山明がこれを正史だと言ってしまった事が色々とややこしい事になっています。
TVアニメオリジナルで出来が良すぎた為に原作にフィードバックされた悟空の父 バーダックのエピソードまで上書きしてしまうのはどうなのでしょうか?

以前フランスの漫画研究家が日本のマンガはフランスのマンガに比べて完成度が低いと書いていて、何言ってんねんと思いました。
しかしその論旨は「日本のマンガは連載と人気至上主義に縛られすぎて優れていても人気のない漫画はストーリーを語り終えず終わり、人気のある漫画は語る事を語り終えても終わらない。だから一つの作品として見た時完成度の高い漫画が少ない。」という物で凄く納得してしまいました。

それを思い出す作品でした。

あっ、今作のヒロイン チライちゃんは可愛かったです。緑色ですが。
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