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猫は抱くもののeikotomizawaのレビュー・感想・評価

猫は抱くもの(2017年製作の映画)
4.0
絵本風ファンタジーな邦画かな、仕掛けが凝ってるなぁとノホホンと観ていたのに、だんだん雲行きが怪しくなってきて80分を過ぎたところでグッと引き込まれ。はっきり人を選びにいった意欲作だな〜。あんまり宣伝しなかったのも納得。そして劇中コムアイの三毛ヘアが大層可愛らしい。

‪ロシアンブルーの良男と元アイドルでメンバーカラーが青の沙織、三毛猫のキイロと色盲の絵描きゴッホ、人なり(猫なり?)含めてばちばち補色を意識していたり寓話的な展開をするし、小ネタを含めた内容も割と‬明確なまでに対称性を打ち出している。
だから終盤の展開をあまりにも苛烈に感じさせず、不思議とまろやかな余韻にさせてくれる。

ちなみに猫の色覚は赤と緑を識別することが難しくて、青や黄色みがかって世界が見えるのでそこを踏まえておくと、おこだわりを感じる…
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