八咫

1987、ある闘いの真実の八咫のレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
3.7
韓国の政治史は全く分からないけど、でも凄まじい民衆の思いがようやく軍事政権を終わらせたこと。
結局、いくら時代が民主化だとか男女平等だとか言ったって、でも誰かがきっかけを作らないとなし得ないんだ。誰かが動かなきゃ行けない。その一人目にこの時代の韓国はみんながなったんだなあ。
今当たり前のように享受している民主主義もその歪みはあって、それに目を背ければ生きていきやすいけど、でも民衆に優しい政治とは、制度とは、権力者よ、あなたたちがいつ民衆側に来たとしても、それでもあなたたちにさえ平等なものなのだ。誰もが裁かれる可能性を持っているなら誰かに偏った制度は不公平で、出来る限りの民衆の総意が実現される国になって欲しいよ。

最後に青年が死亡したことが字幕で流れた瞬間にどうしようもない涙が出た。
人間はみな同じで平等であるべきなのに、運良く権力者側にいけた人間が鬼畜の如く同じ人間を虐げるのは信じられない。



脚本 4
美術 3.5
演技 3.5
演出 3.8
チープ感のなさ 4
満足度 3.8
その他(音楽、カメラワーク)
八咫

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