味噌のカツオ

1987、ある闘いの真実の味噌のカツオのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
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大統領が権力を維持すること。それに伴って強いられる国のあり方。それを押し付けられ、それを良しとしない国民。

イチ国民が力を持つことを恐れ、それを押さえこまんとする中で起きた過ち。
それを隠ぺいする組織と、抗う者たち。

権力に対抗する力なんか、個人なんか小さいもんだけど。
じつは現状に対する小さな不満は鬱積していて。それらの熱意が数珠つなぎになっていって。やがて物事を動かすこともある。

もちろん 何事もがすんなりいくわけではなく、その最中に罪を着せられるもの、拷問を受けるもの。そして若者たちは決起して立ち上がるのですが。
この作品で描かれている“闘い”が正しいとは思えないし、こんなことで同じ国民が(いや 国を違えたとしても)血を流し合うのは決して健全なものではなくて。

結果的にウチらは今の韓国の姿を認識していて。
それこそ30年という時を経て、こういう映画が製作される程に国は変わったという事実(中国ではまだ無理であろうけど)。
それがあるから、ある種 冷静に見られるけどね。


ただ…なんだろうなぁ、今の日本のプレジデントの動きを見ていて、どこか近いものを感じるのだが。
味噌のカツオ

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