すいか

1987、ある闘いの真実のすいかのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.2
軍が支配する国家権力と、民主化を求めた一般市民の闘い。
ソウル大生の警察による拷問死とその隠蔽事件、そして6月民主抗争ーー大統領の直接選挙制改憲を中心とした民主化を要求するデモを中心とした韓国における民主化運動の名称(Wikipediaより)を描いた作品。観ていて気分が悪くなるほどの暴力、隠蔽、保身、捏造…そういったものにまみれた世界の中で、少数の正義と勇気が、徐々に大きなうねりとなって国を動かしていく様が、非常にストレートに、わかりやすく伝わってきた。真剣に国を思い、暴力に屈せず勇気を持って行動した人々、犠牲の痛み…
エンドロールで、ああ、これは本当に現実に起こっていたのだと再確認して、胸に、ずん、ときた。
この映画を観なければ、知らないまま過ぎてしまったかもしれない。お隣韓国で、ついこの間あった出来事。知ることは大事だと改めて思う。観てよかった。
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