デロング

1987、ある闘いの真実のデロングのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.1
1987年。少し前に公開された『タクシー運転手』で描かれた民主化を訴えた一般市民が政府軍に暴行や銃撃され沢山の死者を出した広州事件から7年後の物語です。翌年にはソウルオリンピックが開催され、それまでずっと軍事政権だった事が凄いですよね!もちろん戦争の影響もあると思いますが、つい最近の話ですよ。

民主化運動が激化した中、1人の学生が警察に拷問され死亡する。この事件をきっかけに独裁国家と闘った人々を映し出した骨太な社会派ドラマ。

この事件の真実を知る人達が政府や治安本部に言われるまま従ってたら今の韓国ってどうなってたんだろうと思うと怖いですよね。マスコミやレジスタンスたちも街中は警備で溢れてる中でホント勇気ある行動だと思います。そういう場面もスリリングに描かれていてエンターテイメントとしても面白く作られていたと思います。

『お嬢さん』のヒロインだったキム・テリもアクセントになっていて良かった。韓国映画、さすがの熱量で見ごたえありました!(^^)
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