よっひ

1987、ある闘いの真実のよっひのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.3
僅か31年前の韓国にて。
軍事政権下の中、民主化を目指して闘った人々の物語。

「デモなんかして何が変わるの?」
学生運動に参加する男子学生に女の子が放った一言。
これが伏線にもなって最後のシーンは涙が。。。感動しました。

当時の写真や映像が流れるエンドロールも必見。
映画として描かれ私たちが観たそれは、31年前に実際にあった出来事なんだと強く実感させられる。

それぞれの場所で、それぞれの人の思いや行動がバトンのように繋がれて。
当時は様々な偶然が奇跡のように重なったそう。その奇跡が生まれたのは民衆の勇気や決意があってこそ。

政府に反対するものは「北の手先(=アカ)」として無差別に弾圧されていた時代。
衝撃的なシーンも多かった。

その方針に従って取締を行なっていたのがパク所長。
彼の幼少期の経験も語られ同情しかけましたが・・・危ない!危ない!
それでも無実の人を拷問しちゃってるのはダメでしょ!

『ザ・韓国映画』と呼ぶにふさわしい骨太エンターテイメント作品!
良いものを観れました。

日本の歴史でも知らないことが多いなぁと感じるこの頃。
BTSのTシャツ問題なども話題ですが、知るべき、知らなければならない歴史が沢山あると改めて思った。
よっひ

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