とむ

1987、ある闘いの真実のとむのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
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濃厚な2時間だった....やはり実話ベース、それも歴史絡みとなると韓国映画はとても強い気がする。自国の歴史を芸術に昇華させるのがやっぱり上手いなと。

内容としてはドキュメンタリーぽさもありつつドラマ性も強めでいい感じのバランス。同年代の光州事件を題材にしたタクシードライバーはエンタメ性が強かったけどこちらは最初から最後までハラハラしながら手に汗握る感じかな。

あとメイキングで言ってたけど「みんなが主人公」ってほんとその通り。デモのシーンは圧巻だった。モブは誰一人いなくて本当にひとりひとりのパワーに圧倒されました。主要キャストも有名どころが揃ってるんだけど前半でクローズアップされてた人が後半からはほとんど登場しなくなったり、はたまた後半から一気に存在感を増す人物がいたりと主人公という主人公はいない感じでした。だけどひとりひとりのキャラがしっかり確立されてて素晴らしかった!

タクシードライバーを観た時にも感じたことだけど、たった40年前にお隣の国でこんな痛ましいことが起きていたという事実に驚きます。自分と同年代の若者たちが同じ国の人間から拷問を受けたり、銃で撃たれたり、本当に胸が痛い。

歴史を知ること、そして忘れないことの大切さを改めて感じました。

あっ、女子大生キムテリめちゃくちゃ可愛いです。最高でした。
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