Kaoru

ダリダ~あまい囁き~のKaoruのレビュー・感想・評価

ダリダ~あまい囁き~(2016年製作の映画)
4.1
オンナは弱し、されど母は強しってゆうけれど、ありゃ嘘だな。

人による。そして見方による。

そう思わざるをえないし、そもそも弱い強いってなんなんだね?笑。そう感じさせる作品。ダリダは強かった。常にブレなかったし、常にダリダだった。だけれど、ヨランダ(ダリダの本名)は弱かった。とてつもなく。

ダリダのせいであんな人生の結末を迎えたヨランダだったけれど、ダリダのおかげであんなに強く生きれることもできたという事実。そしてダリダの強さは、間違いなくヨランダの弱さからきていて、あの人は傷付けば傷付くほど人を惹きつける歌を歌うからまったくややこしい。ベクトルを歌に向ける感じ、ホント素敵だと思う。

弟さんは今もご健在で、この作品のさまざまなことを監修してるっていうんだから、かなり事実に忠実に従っていると思われ。アタシもてっきりアランドロンとデキてたのかと思ったから、こんな裏話があったと知れてよかったわ。

あと余談だけれど、弟さんの手腕がすごいと思ったわ。当時イタリアではミーナという歌手(パローレパローレの原曲を歌っている人)が流行っていて、それを彼女に歌わせたり、アメリカ進出や路線変更などなど、ダリダが長く愛されたのは弟さんの才覚があってのことだと思う。この姉弟の関係性なくしてはこの物語はなかったなあと思うし、最後のオトコを除き、彼女に惚れられたオトコたちも不遇はあったけれどやはりみんな素敵だったなぁと思うわ。
だけれども最後の半分詐欺師みたいなダメ男が1番長い付き合いで、10年も寄り添えたのは、もしかしたら作品では分からない魅力があったのかもしれない。

何故彼だったのだろう…今でもずっと考えてしまう。
オンナの選択はいつも不思議で分からない。だからオンナっておもしろいんだなぁ。そう思えた作品。

なにより、悲しいけれどステキな歌にたくさん出会える作品。だけれど悲しくなかったらこんなステキな歌ではなかったんだなー。特に女性にオススメです。