キャサリン子

オンネリとアンネリのおうちのキャサリン子のレビュー・感想・評価

3.9
仲良しでいつも一緒にいる、オンネリとアンネリ。
“正直者にあげます”と書かれた手紙と大金の入った封筒を拾った二人は、バラの木夫人という老人から水色の家を買う。
離婚した父と母の間を行ったり来たりしているアンネリと、9人もきょうだいがいて両親から相手にしてもらえないオンネリは、この家に住むことにする。
二人は、個性豊かな近所の人々との生活を楽しむが……。


絵本か児童小説が原作なのかな?と思ったらやはり原作は児童文学だったんですね。
大金を拾う(交番に届けるも、君達は正直者なのだからもらって良いのだと言われる)ところから始まり、お金持ちの御婦人から家を譲り受けたり(しかもそのお家がまるで二人が買うことが決まっていたかのような内装&家具)、二人の親たちも子どもが二人で住むことに二つ返事でOKするし、モップが勝手に動き出すし、庭の花や野菜たちがヘンだし、とにかくこの映画の中で起こっていることは色々とハチャメチャなんだけど、「そんなこと気にせずこの世界観を楽しもう」と思える不思議な魅力の作品でした。
夢の国のお話、であり、あくまでもファンタジーです。
女の子が皆、幼い頃に空想したおとぎの世界がここにはあります。
街並み、家、インテリア、衣装、食べ物…
映るもの全てが可愛く、ただ眺めているだけでも全然飽きません。

子どもが苦手な私は、「主人公が女子二人組」ってだけで遠ざけていた作品ですが、とっても癒やされました。


疲れているときに観るとイイかも☺️
キャサリン子

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