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太陽は、ぼくの瞳のRIOのレビュー・感想・評価

太陽は、ぼくの瞳(1999年製作の映画)
5.0
夏休みが始まる学校最後の日
父の迎えを待っている
テヘランの盲人学校に寄宿しているモハメッド

足元に鳥の雛が泣いているのに気づいて
巣まで登って戻してあげる
すごいよくできるな⁉
音と手探りで木の上の巣の雛たちの元へ返す

かなりネタバレしてます-

息子を持て余している父親
置いて帰ることもできず連れて帰る

モハメッドを待ってくれていたのは
おばあさんと姉妹と美しい村
このおばあさんが大好きです

染色するために集められた花びら
この色彩が素晴らしい…本当に

父に連れられて歩くモハメッド
知らない道を歩いていることに気づいた
盲目の大工の許に連れて来られ
無理くり預けられる

誰にも知らされずに連れて行かれたモハメッドを
迎えに行こうと雨の日に家を出ようとしたおばあさん
どうすることも出来ず
天の月にモハメッドのことを祈る
月夜に優しいおばあさんの姿
涙が出る

「ぼくが盲目だから誰も愛してくれない
 おばあちゃんでさえも
 盲目だからみんな離れていくんだ」

家に帰ることになれたモハメッドを
大雨の後の濁流が襲う
砂浜に打ち上げられ父親に抱えられた
その手が
神様に会えたことを告げている

通り過ぎる毎日
神様はどこにでもいるし
感じることができるんだ
自分の指先で神様を見ることができる

モハメッドの指にフワッと触れた
優しさがあったんだと信じてます
「僕が見たことを神様に伝える」
この心にホント感動する
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