ぶちょおファンク

ラーメン食いてぇ!のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ラーメン食いてぇ!(2018年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★1.5 中盤★1 終盤★2

[ニーハイに燃えました!]


料理研究家は必死に“生きてやる!”という心意気を感じ取れましたが、
ラーメン屋の店主、そしてその孫のJKも自殺まで考えたり実行したにも関わらず、
その後は流れのままラーメン作りに没頭し、
コミカルさメインで敢えてなのかも知れないけど、
生きる決意というものが感じられず、
単にインパクトのあるツカミとして安直に“死”を臭わし、
あとは予定調和で淡々と物語を進めるだけで心理描写は薄い。

それはJKと親友についても言えることで、
JKが自殺未遂までしたのに
一切親友の心境が窺えるシーンは挟まずラーメン作りばかり。

そんなJKふたりが偶然街で出くわしラーメン作りから友情が復活しても、これまた予定調和でしかなく薄い。

過去の仲の良かった頃のシーンはちょいちょい挟まれるけど、
ワンシーンでもいいから
自殺未遂について思い悩む
現在の親友のカットを邂逅前に入れてればいいだけなのにね…。
その辺の心境等はのちに親友の両親が語りますが
作り手の都合のいい説明台詞でしかなく表現方法として稚拙。

この映画は鶏ガラや豚骨や煮干し等で出汁をとったスープではなく、
お湯で薄めた希釈スープ。

パフォーマンス的湯切りを噴飯ものと揶揄してたけど、
スープを薄めないためにも麺の湯切りは重要なんですけど…!

食=生、という意味ではいいテーマだし、
その点において料理研究家のパート、
そこにも絡んだまとまった終盤や素材そのものは悪くないだけに惜しい仕上がり。

ちなみに同じ太さの麺だとして
スープによく絡むのは
感覚的な縮れ麺ではなく
物理的にストレート麺の方なんです。

漫画原作らしく、
深夜ドラマ7話完結くらいの尺なら面白かったのかもね…!?


2019年397本目