りょう

ラーメン食いてぇ!のりょうのネタバレレビュー・内容・結末

ラーメン食いてぇ!(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

何もかも予定調和的で全然驚きもないし捻(ひね)りもないベタな展開だけど、主役四人がそれぞれ魅力的なので良かったです。(ちょっと中村ゆりかさんのキャラが弱かったけど。)

あとから映画の背景を調べてみたら、実在のラーメン屋さんの息子さんが描いた漫画が原作だとか。現実の結末は、そのラーメン屋の主人は亡くなってしまい、しばらく続いた後に閉店という寂しい結末だったみたいですが、その息子さんが、子供の誰も店を継げなかったことに対する「贖罪」(と言うと大袈裟だけど)気分で描いた漫画だったのかな、なんて思ってみました。つまり、現実がこの漫画のような結末だったら素敵だっただろうな、というファンタジーだったのでは、と思い、寂しい気もしました。

「贖罪」という言葉を使ったのは、イアン・マキューアンの『贖罪』を思い出したからです。
りょう

りょう