今年鑑賞した劇場で一番男しかいなかった作品でした。そりゃあ、出てくるのが武装したオッサンですからね…でも女性アイドルのライブも男客がほとんどなのです!つまり"武装したオッサン=女性アイドル"という方程式が成り立つわけです。←なんだ、この冒頭
いやぁ、どの職場も世知辛いですなぁ。
あらすじはアメリカとメキシコの国境を舞台にCIA、麻薬カルテル、マフィア、麻薬王の娘、不良少年、ヨハン・ヨハンソンの音楽が混ざり合う…的な感じです。
前作『ボーダーライン』に非常にうっとりさせていただいたんで、そりゃあ今作も大好きですよ!ベニチオ・デル・トロ演じる暗殺者アレハンドロもジョシュ・ブローリン演じるCIA捜査官マットのブロマンスっぷりにうっとりです!
前作は本当に死神のような強者だったアレハンドロも飄々としたえげつない切れ者だったマットも今作は人間に見えました。特にある展開で本気でションボリするマットとアレハンドロのクネクネには彼らの今までにない一面を見たように思えます。
あと、マットが率いる特殊部隊が強すぎて最高でしてね…、結構大規模な攻撃を受けたのに大抵のメンバーが「イテテ」程度で済ましていてステキでした。
ただ、話自体はあまりスカッとする展開はなく中盤以降は組織のしがらみが前面に押し出してきます。本っ当に働くって大変ですね…だからこそマットの選択が熱い!
あとエンドロール前、不良少年ミゲル君(K-1選手のバダ・ハリ似)のフードコートでの「リィ~…メンバミィ~」と思わず歌いたくなるような展開に私は一緒に観ていた友達と笑ってしまいました。
まあ、前作同様話のテンポはゆっくりな上"ヴォォォォォン"というヨハン・ヨハンソンの劇伴も相まって退屈に感じたり、冒頭のテロで子連れの母親がとる行動が不可解に感じました。
あと、これは私が悪いのですが鑑賞しながら「ロバート・マッコールさんなら十九秒殺だな」とついつい『イコライザー』に思いを馳せてしまいましたよ。テヘヘ,スキナンダモン( ´∀`)
でも、アレハンドロの余所見手榴弾投げやマット爆撃尋問、ヘリで通せんぼ等の心が踊るシーンが満載の映画ですし、前作は観なくても全然楽しめるステキな映画でした!